一般演題
アキレス腱損傷修復過程における低出力超音波刺激(LIPUS)の効果
東京医科大学 整形外科
岩崎 剛 朝日 盛也 正岡 利紀 山本謙吾
小林理学研究所
深田 栄一
【目的】低出力超音波刺激(LIPUS)をラットアキレス腱損傷部に照射し、その効果の力学的評価と免疫組織学的検討を行うことを目的とした。
【対象および方法】アキレス腱損傷ラットの片側にLIPUS(出力30mW/cm2、周波数1.5MHz、繰り返し周波数1.0KHz、バースト幅200μsec、20分間/日)を照射し経時的にアキレス腱を採取、引張り強度の測定とTGF-β、TypeI、。collagenの免疫組織学的検討を行った。
【結果】力学試験では、10日目は照射群が強かったが、14日目では差がなかった。TGF-βは経時的に増加を示し、Type。
collagenは10日、Type歡ollagenは14日以降で増加を認め、21日まで双方とも照射群が高値であった。
【考察】LIPUS照射は、TGF-βの産生、Type氈A。collagen形成を刺激し、腱修復に促進的に働くと考えられた。