一般演題

 

 

膝モザイクプラスティー後のエコー画像の有用性

 

佐久平整形外科クリニック

大内 洋

 

 

【目的】鏡視下膝モザイクプラスティー(以下AM)後の超音波画像(以下エコー)の検討。

【対象及び方法】膝関節の局所の骨軟骨病変に対しAMを施行後4ヶ月以上経過観察し、術後に単純Xp、MRIおよびエコーを撮影し、比較した14名14膝。年齢は15歳から64歳(平均52.9歳)、疾患は離断性骨軟骨炎2名、外傷性もしくは特発性骨壊死由来と思われる骨軟骨病変12名であった。

【結果】単純Xpではローゼンバーグ法を用いて関節軟骨の菲薄化を間接的に評価でき、MRIでは軟骨条件の撮影にて移植柱の軟骨の描出は可能であった。しかし、いずれの画像評価も(A)移植柱の突出、(B)移植柱の軟骨の菲薄化の定量化には有用でなかった。一方、エコーでは関節軟骨及び軟骨下骨の境界が鮮明に描出され、(A)(B)の定量化において有用であった。

【結論】エコーはAM後の移植柱評価において重要な追加検査となりうると思われる。