第17回日本整形外科超音波研究会の開催にあたって
会長 阿部 宗昭(大阪医科大学 整形外科 教授)
第17回日本整形外科超音波研究会を京都で開催するにあたり一言ご挨拶申し上げます。
本研究会は当教室の小野村敏信教授(現名誉教授)を会長に平成元年、京都で第1回が開催されて以来、早や17年の歳月を数えます。超音波検査は当初の乳児股関節、肩腱板損傷の診断から脊椎手術の術中診断、軟部腫瘍や腱・靭帯損傷の診断へも応用され、最近では深部静脈血栓の診断にも応用されてきております。このような運動器疾患への超音波診断の普及と進歩は超音波機器の進歩によるところもありますが、本研究会幹事や会員の皆様のご努力に負うところが大きいと考えます。
さて、今回は主題として「骨・軟部腫瘍の超音波診断」、「上肢の超音波診断」、「深部静脈血栓症の超音波診断」の3つを取り上げましたところ、一般演題を含めて二十数題の演題の応募をいただいております。また、ヌーンタイムレクチャーとして赤木将男先生(近畿大学医学部整形外科助教授)に主題にからめて「超音波エコー法による下肢DVT検策の有効性と限界」についてご講演いただきます。豊富なご経験をもとに有用な情報を提供していただけるものと期待しております。
7月16日(土)は京都の夏の風物詩である祇園祭の宵山にあたっております。また、翌日は有名な山鉾巡行があります。研究会の後はコンチキチンの音を聞きながら宵山を楽しんでいただき、出来れば一泊されて山鉾巡行も楽しんでいただければと思っております。
多数の皆様のご参加で本研究会を盛り上げていただきますようお願いいたします。